
ふわふわとした起毛感に、カラフルなネップがちらちら。
見た目にはボリュームがあるのに、手に取ると驚くほど軽い毛糸「Big Tweed(ビッグツィード)」。
このたび、カラーラインナップを一新し、新しい6色でリニューアルしました!
今回はリニューアルに合わせて、Big Tweedの風合いを生かした5つの冬アイテムを作りました。
ベスト、ビスチェ、マフラー、帽子、ハンドウォーマー。
実はこの5作品、すべて長編みと鎖編みを組み合わせた同じ模様編みで、どの作品も100g玉1玉以内で編めるんです。
作品の紹介と一緒に、イタリアの製造メーカーから教えていただいた、Big Tweedのふわふわと軽さの秘密もご紹介します。
※A3サイズ・両面2ページのPDFです。
ふわふわなのに、驚くほど軽い。その秘密は?

Big Tweedを手に取ると、見た目のボリュームと軽さの違いに驚くかもしれません。
どうしてこんなにふわふわしているのに、軽いんだろう?
気になったので、イタリアの製造メーカーに、糸の作り方について聞いてみました。
空気の力で作る「AIR-JET」という技術
Big Tweedには、圧縮空気を利用した「AIR-JET(エアジェット)」という技術が使われています。
染色したウールを綿のような繊維の状態にし、圧縮空気の力で送り込みながら、極細のナイロン糸で固定していく製法です。
この構造によって、ふんわりとした起毛感と、たっぷりのボリュームが生まれます。
しかも、とても軽い!
イタリアでは、この技法を「PIUMA(ピューマ)」と呼ぶそうです。イタリア語で「羽」を意味する言葉で、まさにBig Tweedの軽さを表しているようですね。
糸にボリュームがあるので、ざくざく編んでも編み地が重たくなりにくいのも魅力です。
カラフルなネップは、どうやってできているの?

Big Tweedのもうひとつの特徴が、ところどころに現れるカラフルなネップ。
この小さな色の粒が、シンプルな編み地にも表情を生み出してくれます。
メーカーによると、多色にプリントしたウール素材を、糸を作る工程で少しずつ加えることで、このネップが生まれるそうです。
完成した糸の表面に後から色を付けているのではなく、糸を作る段階から、カラフルな表情が生まれるように工夫されているんですね。
ふわふわの毛足の中に、小さな色がちらちら。
糸玉で見るときと、実際に編み地になったときとで、また違った表情を楽しめるのもBig Tweedの面白さです。
同じ編み方で、どれも1玉以内!5つの冬アイテム

今回は、Big Tweedの軽さとボリューム感を生かして、5つのアイテムを作りました。
編み地はすべて共通で、長編みと鎖編みを組み合わせたシンプルな模様です。
どの作品も、Big Tweedの100g玉1玉以内で編めるのがうれしいところ。
マフラーは約100g、ベストは約80gと、1玉をたっぷり使ったデザイン。一方、ビスチェは約55g、帽子は約26g、ハンドウォーマーは約28gと、少ない糸量でも仕上がります。
例えば、ビスチェと帽子なら合わせて約81g。ビスチェとハンドウォーマーなら約83gなので、1玉でおそろいのアイテムを編むこともできそうです。
※使用量は目安です。編む手加減によって変わりますので、組み合わせて編む場合は糸量に余裕を持ってお楽しみください。
1|ベスト
使用量:約80g

同じ模様で編んでいるのに、まるで2種類の編み地を組み合わせたように見えるベスト。
実は、袖下までは輪編み、袖ぐりから上は往復編みで編んでいます。
編み方は同じでも、輪編みと往復編みでは模様の見え方が変わるので、自然とデザインに変化が生まれるんです。
難しい模様を組み合わせなくても、ちょっとした編み方の違いで表情が変わるのが、このベストの面白いところ。
ふんわり軽いBig Tweedなら、重ね着にもぴったりです。

2|ビスチェ
使用量:約55g

ふんわりとした編み地がかわいい、重ね着にぴったりのビスチェ。
筒状に編んだ身頃に肩ひもを付け、後ろ身頃の模様編みの隙間に通して結ぶデザインです。
肩ひもの長さを自由に調整できるので、体形や着こなしに合わせて楽しめるのがうれしいポイント。
しかも、背中で結んだリボンが後ろ姿のかわいいアクセントに!
サイズ調整ができて、デザインのポイントにもなる。ひとつで二度うれしいビスチェに仕上がりました。

3|マフラー
使用量:約100g

Big Tweedの100g玉を、まるまる1玉使い切って編むマフラー。
たっぷりとした長さとボリュームがあるので、ぐるぐる巻いたり、ゆったり垂らしたり、巻き方も自由自在です。
これだけボリュームがあるのに、驚くほど軽いのがBig Tweedのすごいところ。実際に巻いてみると、その軽さとあたたかさにびっくりします。
実は私も、Big Tweedが発売されたときに棒針編みでマフラーを編もうとしたことがあるのですが、時間がかかりすぎて途中で断念してしまいました。
でも、今回のかぎ針編みなら、ざくざくと編み進められそう!
私も改めてチャレンジしてみたいと思っています。
4|帽子
使用量:約26g(大人サイズ)

ふっくらとした編み地と、カラフルなネップがかわいい帽子。
今回の編み図には、大人サイズに加えて、ひとまわり小さな子どもサイズの目数・段数も掲載しています。
Big Tweedは、ふんわりとしたやさしい肌触りも魅力。お子さまにもぜひ楽しんでいただきたい風合いです。
また、ひと模様の目数が少ないので、サイズをアレンジしやすいのも、この模様編みのよいところ。
お子さまの頭のサイズに合わせて調整しながら、ぜひ編んでみてくださいね。

5|ハンドウォーマー
使用量:約28g

ざくざく編めて、あっという間に完成するハンドウォーマー。
くしゅくしゅっとたるませて着けても、すっと伸ばして着けてもかわいい、自由な使い方ができるデザインです。
親指を通す専用の穴は作らず、模様編みの隙間を利用して、好きな位置から親指を出せるのもポイント。
その日の気分や服装に合わせて、着け方を変えて楽しめます。
気軽に編めて、使い勝手もよい。そんなハンドウォーマーに仕上がりました。
もこもこした糸でも編みやすいように、作り目を工夫しました。

今回の5作品は、どれも長編みと鎖編みを組み合わせた、同じ模様編みで作っています。
実は、編み始めの作り目にも少し工夫をしています。
Big Tweedのようにふわふわと毛足のある糸は、編み目が見えにくいことがあります。
特に、鎖編みの作り目から目を拾おうとすると、「どこに針を入れればいいの?」と迷ってしまうことも。
そこで今回の作品では、鎖編みと長編みを組み合わせて、細長いブレード状の作り目を編む方法を取り入れました。
この作り目なら、長編みと鎖編みでできた大きな隙間に針を入れて編み進められるので、細かな鎖目を探す必要がありません。
もこもこの糸でも、編み始めからざくざくと楽しめるようにした、ちょっとした工夫です。
編み始めの作り目を動画でご紹介
モコモコした糸は、鎖編みの目が見えにくく、次の段を編むときに針を入れる位置が分かりにくいことがあります。
そこで今回は、作り目をひと工夫。2段目からの目の拾い方も含めて、ショート動画でご紹介しています。
編み図だけでは伝わりにくい部分も、実際の手元を見ながら確認できますので、ぜひ参考にしてみてください。
5作品の無料編み図はこちら
今回ご紹介した5作品の編み図は、こちらのブログで無料公開します。
お気に入りの作品を見つけたら、ぜひ編んでみてください。
※A3サイズ・両面2ページのPDFです。
また、Big Tweedをご購入いただいたお客様には、5作品の無料編み図をまとめたA3両面の用紙を、商品と一緒にお届けします!
Big Tweedが全色リニューアル!新しい6色をご紹介

ふわふわの起毛感と、カラフルなネップが魅力のBig Tweed。
今回、これまでのカラーをすべて見直し、新しい6色のラインナップに生まれ変わりました。
ホワイト、ペールピンク、ペールブルー、ブルー、キャメル、チャコールグレー。
やさしい淡色から、落ち着いた深みのある色まで、幅広いカラーがそろいました。
同じ編み方でも、選ぶ色によって作品の雰囲気が変わるのも楽しいところ。
ぜひ、新しくなったBig Tweedからお気に入りの色を見つけてみてくださいね。
ざくざく編んで、冬じたく。
ふわふわで、軽くて、あたたかいBig Tweed。
シンプルな編み方でも、糸そのものの表情を楽しめるのが、この糸の魅力です。
今回はイタリアの製造メーカーに糸の作り方を教えていただき、改めてBig Tweedの面白さを知ることができました。
糸のことを少し知ると、編み物の時間も、また違った楽しさが生まれる気がします。
お気に入りの色を選んで、冬の編み物を楽しんでみてくださいね。

【榊原】
企画全般を担当。編み物に関しては、前職のメーカー勤務時代から数えると15年以上に。最近は社会人になって読まなくなってしまった読書欲が再燃しています。



