編み物初心者さんのためのロードマップ【かぎ針編】
「かぎ針編みの始め方を知りたい。これからかぎ針編みをやってみたいけど、いったいどこから手を付けたらいいんだろう…。頑張りたい気持ちはあるけど、手順がわかりません。具体的な方法を教えてください。」
という方のために初心者さん向けロードマップを作成しました。
「棒針編み」か「かぎ針編み」どちらから始めようか迷っている方はこちらの記事をどうぞ。
»【超初心者向け】編み物とは?【種類・必要なものを簡単に解説】
このロードマップで紹介しているキットをステップごとに編んでいただければ、かぎ針編みのだいたいの作品が編める基礎を身に付けることができます。
是非参考にしてみてください。
かぎ針編みを習得するロードマップ
Step 1:1つの編み方でまっすぐ編む
Step 2:「わ」に編むニットのバッグ
Step 3:中心から編むモチーフ編み
Step 4:<応用編>棒針のゴム編みみたいに見える編み方
この記事を書いている私は手編み糸メーカーに勤めて今年で15年め。
糸の商品企画から、作品制作、編み図制作まで一貫して行っています。
読者さんへのメッセージ
編み物は一度コツが分かれば、さまざまなアイテムを作ることができる、楽しい趣味なのですが、それまでにはある程度の時間がかかります。
最初からきれいに編める方なんていないので、「自分には向いていない」とすぐにあきらめないで根気よくチャレンジしてみてくださいね。
最初は編み目がそろっていなくても全然問題ありません!!
「きれいに編む」ことを目標にするのではなく、「1本の糸が形になっていくこと」を楽しんでください!
それではさっそくステップごとに見ていきましょう。
ステップ1:1つの編み方でまっすぐ編む
まずは「1つの編み方技法」で「まっすぐ」編みます。
この編み方が基本の編み方になります。
使う技法は「長編み」です。
「長編み」はさまざまな作品に使われる基本中の基本の編み方になりますので、ぜひマスターしたいですね。
「長編み」のくわしい編み方を解説している動画はこちら。
ステップ1のキットは3種類
楽しく編み物をしていただきたいので、「編み方の練習にもなるし、実際に使えるアイテムを作れる」キットをご用意しました。
ステップ1に該当するキットは3種類です。
この3つの中から実際に作って使ってみたいな、と思えるキットをお選びいただくのがおすすめです。
先ほどもお伝えしましたが、すぐにスイスイ編めるようにはなりません。
どうしてもある程度の時間はかかりますので、それだったらなるべくお好みのデザインでチャレンジしていただいたほうが挫折が少なくなると思います。
難易度はどれも同じですが、編む面積が違ってきます。
長編みのコースター/たわし/スマホショルダーキット
編む分量は一番少な目です。
てっとり早く長編みの練習をしたい方におすすめです。
小さな編み地を編んで、コースターやたわしを作ります。
少し難易度が上がりますが、このキットでスマホショルダーも作ることができます。
スマホショルダーは仕上げ方まで動画で解説していますのでご安心ください。
商品ページはこちらです。
»BC-1 長編みのコースター/たわし/スマホショルダー
作り方動画はこちら。
長編みのハンドウォーマーキット
ウール100%の極太タイプでハンドウォーマーを作ります。
平らな状態の編み地を編んで、後から筒状にして仕上げます。
このキットで使用しているモクウールという商品。
「わた」の状態で染色してから糸にしているので、風合いが良いのが特徴です。
2色の微妙に違った糸を撚り合わせているので、シンプルな編み地でも良い感じのニュアンスを出してくれます。
後から筒状にするのが少し手間ですが、難しいことはありません。
ハンドウォーマーはどんなコーディネートでも気軽に身に着けられるのが良いですね。
商品ページはこちらです。
»BC-2 長編みのハンドウォーマーキット
作り方動画はこちらです。
長編みのミニマフラー
BC-2と同様、ウール100%の極太タイプで編むキットです。
編む面積は一番多いですが、スマホショルダーやハンドウォーマーのように最後の仕上げが必要ないので、実は一番簡単でもあります。
初心者さんは、編んでいるうちにどんどんと上達してきて、最初と最後では編み目のきれいさが変わってくると思いますが、巻いてしまえば分かりません!
細かいところは気にせず、まずは完成させてしまいましょう。
商品ページはこちらです。
»BC-3 長編みのミニマフラーキット
作り方動画はこちらです。
以上がステップ1に該当するキット3つになります。
ステップ2:「わ」に編むニットのバッグ
次のステップは「わ」で編む編み方です。
ステップ1では平らな編み地を編みましたが、今回は「筒状」もしくは「袋状」に編んでいきます。
使用する技法は「細編み」です。
「こまあみ」と読みます。
「細編み」は「長編み」と比べて1目が小さくて、かっちりとした編み地を編むときに使います。
「細編み」だけで編んだ編み地を「素編み(すあみ)」とも言います。
バッグやあみぐるみなどに使う編み方です。
こちらも「長編み」と同様、かぎ針編みの基本中の基本の編み方です。ぜひマスターしましょう!
編み方動画はこちらです。
ステップ2のキットは2種類
ステップ2に該当するキットは2種類あります。
この2種類もどちらを選んでいただいても大丈夫です。
「BC-4:2タイプのスマホショルダー」は底がないタイプで、「BC-5:細編みのマルシェバッグ」は底があるタイプです。
編み始めのやり方がそれぞれ違いますので、両方作ってみていただくとより理解が深まるかなと思います。
2タイプのスマホショルダーキット
縦型と横型のスマホショルダーが編めるキットです。
ステップ1のスマホショルダーは、平らに編んであとから袋状につなぎ合わせるタイプですが、こちらのキットは最初から袋の形に編んでいき、最後に底だけとじ合わせます。
発色がきれいなアクリル100%の極太毛糸「アクリロL」を使用しています。
今回はキットなので色の組み合わせが決まってしまっていますが、お好みの色合わせで編めるのも編み物の良さです。
色の変え方も動画で解説していますので参考になさってくださいね。
商品ページはこちらです。
»BC-4 2タイプのスマホショルダー
作り方動画はこちらです。
細編みのマルシェバッグキット
「編み物のバッグといえばこの形」ともいえる基本的なマルシェバッグの編み方です。
このバッグの特徴は持ち手が本体と一体化して編めるところです。
この持ち手の編み方はよくあるタイプですので、ぜひ一度編んでみてください。
アクリル100%の超極太を使用しています。
かぎ針8mmというかなり太い針を使ってガシガシ編んでいくので、割と早く完成します。
お財布、スマホ、ハンカチなどを入れてちょっとそこまでのお出かけにちょうど良いサイズです。
商品ページはこちらです。
»BC-5 細編みのマルシェバッグ
作り方動画はこちらです。
以上がステップ2に該当するキット2つになります。
ステップ3:中心から編むモチーフ編み
ステップ1とステップ2で「長編み」と「細編み」をマスターしたら、モチーフ編みに挑戦してみましょう。
このモチーフ編みをやりたくて、かぎ針編みに挑戦されている方も多いのではないでしょうか?
編んでいても楽しいし、出来上がりも可愛いので、私も大好きな編み方です。
モチーフ編みは「わ」の作り目で中心から放射線状に編み広げる編み方です。
そのモチーフの中でも超基本の「グラニーモチーフ」というタイプの編み方に挑戦しましょう!
ステップ3のキットは2種類
モチーフで編めるアイテムはたくさんあるのですが、今回のキットでは「角座(座布団みたいなものです)」と「バッグ」を編みます。
グラニーモチーフの角座キット
まるでおばあちゃんの家にあるような角座です。
同じものを2枚編んで、重ねてとじ合わせて仕上げます。
「角座」って何?と思われる方もいらっしゃるかと思うのですが、編み物には「円座」と「角座」という一大ジャンルがあります。
「角座」と「円座」は極太のアクリル100%の糸で編んだ、椅子に敷くマットのことを指します。
円形のものが「円座」で四角のものが「角座」です。
本もたくさん出ているのでご興味ある方はチェックしてみてください。
レトロな雰囲気が独特で大好きなジャンルです。
商品ページはこちらです。※近日発売予定
»BC-6 グラニーモチーフの角座
作り方動画はこちらです。
グラニーバッグキット
その名の通り、「グラニーモチーフ」を使って作るバッグを「グラニーバッグ」と言います。
モチーフを17枚編まないといけないので、結構時間がかかりますが、すごく可愛いバッグです。
このロードマップ内のキットの中では一番手間がかかります!
ただ、使う技法は長編みと細編みだけです。
超基本的な技法でもここまで可愛い作品が作れるという、お手本のような作品ですよ。
商品ページはこちらです。※準備中です。
»BC-7 グラニーバッグ
作り方動画はこちらです。
※準備中です。
ステップ4:<応用編>棒針のゴム編みみたいに見える編み方
最後は<応用編>です。
この編み方はYouTubeで海外のユーチューバーさんが紹介されていることが多いです。
覚えていると便利なのでこのロードマップのラインナップに加えてみました。
その名の通り「かぎ針編みなのに棒針のゴム編みみたいに編める編み方」です。
ちなみに「ゴム編み」とは下の写真の帽子の折り返し部分のような編み地です。
市販のセーターの袖口や裾にもよく使われる編み方です。
かぎ針編みの「中長編みのうね編み」と「細編みのうね編み」を使います。
この2つの編み方はどちらかというとマイナーな編み方なのですが、「長編み」と「細編み」が編めれば問題なく編めちゃいます!
技法の基礎動画はこちらです。
ステップ4のキットは3種類
この編み方は「平ら」で編まないといけないので、ステップ1のように後からとじ合わせて形にしていくタイプになります。
うね編みのハンドウォーマー
まさにこの編み方にぴったりのアイテムです。
初めてこのうね編みを挑戦されるならハンドウォーマーがおすすめです。
商品ページはこちらです。※準備中です。
»BC-8 うね編みのハンドウォーマー
作り方動画はこちらです。
※準備中です。
うね編みの帽子
初めてこの編み方で帽子を作れると知ったときはびっくりしました。
正直、棒針が編める人はわざわざこの編み方で編む必要はないと思うのですが、かぎ針しか編めない方はぜひ試してみてください!
商品ページはこちらです。※準備中です。
»BC-9 うね編みの帽子
作り方動画はこちらです。
※準備中です。
うね編みのヘアバンド
上記の2つとは少し編み方が違うのですが、ヘアバンドのキットもあります。
こちらは全部こま編みで編んでいますよ。
商品ページはこちらです。※準備中です。
»BC-10 うね編みのヘアバンド
作り方動画はこちらです。
※準備中です。
最後に
というわけで以上です。
何度もお伝えしていますが、最初からきれいに編める方なんていませんので、根気よく編んでみてくださいね。